2011年05月23日

気になるニュース(5月22日)

久しぶりに、新聞報道等から、気になるニュースを2つほど、ピックアップします。

1)内部被ばく:県外原発で働く福島出身作業員から相次ぎ発見(毎日jp)

5月21日の記事ですが、原発事故後に福島県に立ち寄って、水素爆発で飛散した放射性物質を吸い込むなどしたとみられる原発作業員から、内部被曝が見つかるケースが相次いでいるとのこと。

5月16日の衆院予算委員会で明らかになったデータによると、3月11日以降、福島第1原発を除いた全国の原子力施設で、作業員から内部被曝が見つかったケースが4956件あり、その96%にも上る4766件は、作業員が事故発生後に福島県内に立ち寄っていたとされます。

つまり、福島第1原発近くに自宅があったり、事故後に家族の避難などのために帰宅したり、福島第1・第2の両原発から他原発に移った人たちとみられています。なお、原発作業員は、体内からの放射線を測定できる機器「ホールボディーカウンター」による検査を3カ月に1回の定期検査のほか、恐れのある時の随時検査を受けることができます。

事故後に福島に立ち寄った原発作業員であって、福島第一原発の作業には直接携わっていない人が内部被曝している可能性があるということは、当然、周辺の住民もまた、内部被曝していることが予想されます。
住民への早急な検査・定期的な検査の必要が、あるのではないでしょうか。


2)上場企業の特別損失 5兆円超(NHKニュース)

5月13日に、3月決算の上場企業の決算発表がピークに達したという報道がありましたが、20日までに上場企業が3月期の決算で計上した「特別損失」の合計は、5兆円を超えたとのこと。

特別損失の金額が多かった順に
「東京電力 :1兆700億円余」、
「JR東日本:1,500億円余」、
「東北電力 :1,200億円」、 となっているらしい。
各電力会社の株式を保有する金融機関等も、軒並み、有価証券の評価損を計上しています。

ちなみに、東京電力の23年3月期決算では、最終損益は1兆2473億円。臨時的な損失には廃炉費用を含めた原発事故の対応費用だけで計6332億円が含まれているらしいが、これらの損失がなくても、1,773億円の経常的な損失が出ていた計算になります。

さらに、兆円単位とされる「賠償費用」については、仮払い分を含めて一切計上していないそうです。(東電決算 最終赤字1兆2473億円 復興へ、最大のリスク:産経新聞)

上場企業以外にも目を向ければ、震災による経済への影響は、まさに計りきれません。
原発事故で2207社が操業停止」となり、「震災関連倒産が100件に」達したとのこと。


orz...(ニュースをまとめていて、どんよりしてしまいました・・・。)

原発災害に対する「支援」となるような、明るいニュースも、どんどん探して行きたいと思います。


(by めろん)
posted by fukugenken at 05:36| 福島 ☁| Comment(1) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月08日

放射線から身を守る

朝日新聞(2011.5.8) 「放射線から我が子を守る」の内容をまとめます。


     ★     ★


・被曝量は、「外部被曝」+「内部被曝」である。

・自治体などが発表する環境放射線は「外部被曝」。

・呼吸や飲食物をつうじて放射線物質をとりこむのが「内部被曝」。

・内部被曝量の計算は簡単ではない。

・健康影響には、「(短期の)確定的影響」と「(長期の)確率的影響」がある。

・100ミリシーベルト未満の低い線量がもたらす確率的影響については、専門家のあいだでも意見が分かれている。

・「胎児や小児は、大人の3倍放射線の影響を受けやすいといわれている」(放射線医学総合研究所の神田玲子氏)

・被曝を減らすには4つのルートに気をつけるべき(原子力安全委員会専門委員の武田邦彦氏)。


@その地域の環境放射線
A呼吸 
B飲料水 
C食べ物


・具体的には、

@マスクをする 
A砂遊びは避ける 
B外出したら服の表面をはらい、玄関にかける
C窓は開けない
D床の水拭き


・ほかにも、放射線物質が水に溶ける性質を利用し、

@魚は頭や内臓を取り除いて食塩水に長時間浸す
A野菜は熱処理をして煮汁を捨てる 

(放射線医学総合研究所内部ひばく評価室の元室長 白石久二雄氏)


     ★     ★


この記事は子育てする親を意識したものですが、大人でも同じように防護するに越したことはないと思います。

なお、被曝と健康に関する様々な見解についてはこちらにまとめてあります。



(by みかん)
posted by fukugenken at 13:34| 福島 ☀| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月07日

気になるニュース(5月7日)【5.9.追記】

新聞報道等から、気になるニュースを3つほど、ピックアップします。

1)東電原発事故は、チェルノブイリを超えたのか?(自由報道協会<ザ・ニュース>)

5月6日の共同会見の場において、文部科学省が公表した「文部科学省及び米国エネルギー省航空機による航空機モニタリングの測定結果について」(←pdfファイルです)について、NHKの石川一洋氏がした質問・回答などが掲載されています。

航空機モニタリングの結果は、「今回の資料が正しければ、軽くチェルノブイリを超えていることになる」そうです。

モニタリングの結果、地表面から1mの空間線量率の分布状況を示した「線量測定マップ」及び土壌表層中の放射性物質の蓄積状況を示した「土壌濃度マップ」は、文部科学省からの公表物の別紙1〜4として添付されています。

他の地図との比較によって、今、住んでいる場所・仕事をしている場所・生活している場所などがどこなのか、各自確認が必要となるでしょう(風の影響なのか、なぜだか福島市内でも数値の高い所に住んでいる身としては、本当に他人事ではないです)。


2)福島3号機で原子炉温度の上昇続く(テレ朝ニュース)

福島第一原発1号機では、原子炉建屋の中の汚染された空気の浄化作業が続けられ、7日には建屋内で人が作業できるレベルまで放射性物質の濃度が下がったとの報道を聞き、やっと本格的な冷却のための準備に取り掛かれるようになったかと、少し安心しました。

その矢先に、3号機の原子炉温度の上昇との報道。確かに、原子力保安院の公表しているデータによれば、5月2日より温度上昇が続いています

3号機については、他の原子炉と異なり、MOX燃料が使用されていることなど、懸念材料が多いので、続報に注視したいです。

【参考:3号機原子炉温度(A:原子炉給水ノズル温度、B:圧力容器下部温度)】
plant3_tem.bmp
参考までに。(2011.5.8.追記)



3)校庭表土を下層の土と交換、あす放射線遮断実験(読売新聞)

文部科学省は、放射性物質に汚染された校庭の表土を、10メートル四方に区切り、最大20センチまで、掘り返して、放射性物質を含んだ表層の土と、下層の土とを入れ替える「実験」を、福島大学付属中学校・幼稚園(福島市)で、8日に実施すると公表しました。

先日、郡山市や伊達市が、独自の判断で校庭の土を掘り返し野積みされていましたが、文部科学省は、土の上下を入れ替えるそうです。

なお、汚染土の上に盛った土によって放射線を遮断する効果が確かめられれば、福島県内の学校の土壌改良に取り入れる方針とのこと。動くのが遅すぎた感があるものの、行動自体は賛成したいです。

ただ、1つ思うのは、報道の姿勢(もしくは文部科学省がこのように公表したのか?)として、「実験」という文言は、相応しくないのではないでしょうか。深読みなのだとは思いますが、福島県全体(ないし福島大学とその周辺組織?)を「実験体」として捉えているかのような印象をもってしまいました。


【ここから追記】土入れ替え 放射線量10分の1に(NHKニュース)
土の入れ替えにより、「地面近くの放射線量は、土を入れ替える前は1時間当たり2.1マイクロシーベルトだったのに対し、入れ替えたあとは0.2マイクロシーベルトと、およそ10分の1に下がった」そうです。福島県下の小中学校などの校庭の土も、入れ替えることになりそうですね。(2011.5.9.追記)



(by めろん)
posted by fukugenken at 23:50| 福島 ☁| Comment(1) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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